DIYで缶スプレー全塗装



私の愛車であるジムニーSJ30 84年式。
年代が年代でもありますし、自爆事故も在り更にオフロード走行を行ったりしていますので見た目に ボロボロです。しかもフロント周りは黒色、後は緑色というアンバランスさです。

このように見栄えも悪いのでオーナーである私自身も恥ずかしいです。
ならばDIYでお手軽にお安くリペアしようと思いたち約一ヶ月間、日曜日を利用して格安スプレー缶DIY全塗装を実行しました。



塗装前1塗装前2

まずは車体の状況確認です。
前オーナーさんが緑で全塗装しています。車体後部の角はパテにて補修がしてあるようです。 フロント部分は、私が部品交換を行い黒色に塗装を施しております。

ここから古くなって浮いているパテを剥がして修正、錆が進行しないように処置を行います。
外装を綺麗にしてから塗装を行います。錆の上から塗装しても意味ないですからね。



錆フェンダーの錆
錆さび止め

最初に前のオーナーさんが修理したパテを剥がしてみました。中が錆で凄い事になっていました。 鉄板は腐り、穴が開いています。このまま放置すれば土に還りそうな感じすらします。

サンドペーパーで表面の錆を落とし、ホームセンターでさび止め剤を購入して塗りました。
赤錆が黒錆に変化しニスのような幕で錆全体が覆われます。これにより酸化を防ぎ錆の進行を大幅に遅らせることが出来る。とのこと。



パテ塗りパテ塗り2

錆の処置が終わった後は、へこんだ所や穴の開いている所を新しいパテで埋めていきます。
地味な作業ですがしっかりと手間をかけることで仕上がりが違います。
自分の妥協できる仕上がり具合を目標に「それなりに、ある程度綺麗に」作業を行いました。

パテの種類によっても塗りやすさが違います。お徳用の缶入りタイプは基本的に硬いような気がします。 同じ厚塗りタイプでもチューブ入りの方が柔らかく塗りやすく感じました。
最初は硬いタイプで厚塗りを行い、仕上げに柔らかいタイプの物を使うと綺麗にパテが塗れると思います。
私は完璧を求めないので、パテ塗りもある程度まで表面を平らにして完了とします。



マスキングサーフェイサー塗りかけ

ここまでは、ジムニーのレストア作業の第一段階を行いました。
今回は第二段階。下地処理と下地塗装です。
塗料の乗りを良くするために車体全体を目の細かいペーパーで研磨します。 その次は、車体表面の油分除去として食器用洗剤で丸洗い。しっかりと洗剤を落とし乾燥させたたら下地塗装の開始です。

新聞紙やマスキングテープを使い、塗装されては困るところを隠していきます。ゆっくり慎重に隠し残しのないようにします。
そして、塗料の乗りと錆止めをかねてサーフェイサーを吹きます。
サーフェイサーは重要で、前に一度作業を飛ばしたために塗装が全て剥がれてきた事があります。 基本に忠実に、お金はかかりますが飛ばしてはいけない重要な作業だと思います。



サーフェイサー塗り白色に塗る

サーフェイサー塗りが終わり乾燥したら次の作業です。
そのまま色を塗っても発色が悪いと思いますので一度白色でリセットします。 用意したのは198円のスプレーラッカー白色15本。これだけあれば大丈夫です。
本塗装できれいに発色してくれるように念じながらスプレーしていきます。

少々垂れようが気にしない気にしない。
大雑把に本塗装までの練習という気持ちでどんどん塗ります。



黄色に塗る黄色に塗る

白色塗りが終わったら黄色でもう一度塗っていきます。
手順は白色と同じ。満遍なく躊躇なく塗っていきます。 塗料は白と同じく198円のスプレーラッカーです。 何回も塗り重ねていきます。特に隅などは慎重に塗ります。
用意した黄色スプレーは22本です。



黄色ジムニースプレー缶

最後にコンパウンドで磨きます。ざらつく表面を平らにして少しですが光沢も出ます。
腕が棒になる過酷な作業です。もう少しで完成です。がんばります。


完成1完成2

マスキングした新聞紙を剥がしてオーバーフェンダーや外した部品を取り付けて完成です。
予想以上に綺麗に出来ました。驚いています。
塗装が剥がれても同じ黄色でまた塗ることが出来ます。これで思い切りオフロードに出かけることが出来ます。 街中走行でも安っぽい、汚い、ボロいなどのイメージは軽減され恥ずかしくなくなりました。

若干、白色が溶け出してクリーム色っぱくなっていますが、純黄色よりも親しみのある柔らかい色に仕上がりました。 これで後10年は乗り続ける事が出来そうです!


お安く、お手軽に。18,000円あれば全塗装が出来ます!
基本を抑えれば誰だって出来る作業です。「ある程度の完成度」で満足する方は是非DIYで全塗装にチャレンジしてみてください。

今回の経費
ホワイトプラサフ4本 1本780円 合計3,120円
パンパープライマー1本 880円 合計880円
スプレーシンナー1本 1本628円 合計628円
ラッカースプレー白色15本 1本198円 合計2,970円
ラッカースプレー黄色22本 1本198円 合計4,356円
厚塗りパテ、チューブタイプ2個 1個1,280円 合計 2,560円
厚塗りパテ、缶入りタイプ1個 1個1,880円 合計 1,880円
その他小物類 合計約1,000円
総合計 17,394円


塗装前

塗装後1

塗装後2




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