ステアリングギアボックス交換



前回の記事にもあるように、ジムニーはステアリング系の調子がかなり悪かったです。
二ヶ月ぐらい放置してから途端にハンドルの重さ、感触が悪くなりました。 運転するのにも恐怖を覚えるハンドルの感触だったので堪らず、調子の良い物と交換しようかという事になりました。

納車時からステアリングギアボックスを見るとオイルが漏れている・・・ 見ない事にして今まで放置していたのがバチが当たったのでしょうか。
今回のトラブルはギアオイルが入ってないから、ギアが上手くかみ合っていないと言う事なのか。 このギアボックスは融通が利かないので、シールだけでは部品は発注できずに、ギアボックスアッシー交換になってきます。
金額にして30,000円オーバー。値段を調べた時点で中古決定です。

ステアリングギアボックスステアリングギアボックス

左上の写真は調子の悪いギアボックスです。オイルがダラダラといろいろな所から漏れています。
右は今回入手した中古のギアボックスです。ドナー車はSJ30。

まずは、交換するギアボックスの整備です。中のオイルを抜いて可能な限り洗浄して、 新しいオイルを入れる。エンジンオイルの様に簡単に交換できないのでしっかりと事前整備はしないといけませんね。

蓋取り外し後汁

さて、実際の作業はこれからです。早速ですが、トラブル発生しました(笑)
プラスチック製のドレンボルトを外してオイルを出そうとしたらボルトの頭が取れてしまいました。 仕方なく左上の写真のように上蓋を外しオイルを流し出しました。
右上はその流れ出た、何とも言えない茶色の液体です。 オイルは、ほとんど入っていなくて水分と変な汁でしたが、コレ事前整備して良かったですよ。
何で水が!みたいな事になっている事もあるので暇な方は念のために一度チェックしてみてください。

ボルト摘出手術タップ立て

左上は割れてしまったドレンボルトの摘出写真です。 時間はあったのでマイナスドライバーで詰まったプラスチック部分をゴリゴリ壊して摘出しました。 プラスチック製だからこんな荒技が出来ます。逆にプラスチック製の方がウザイですw 普通のボルトを折ったのならドリルで中心に穴を空けて回してみたり、バリの部分をハンマーで叩きながら外す事が出来るのに。。。。

20分ほどでプラスチックドレンも外し、次は摘出作業で傷ついたネジ山の修正です。
私の前の職場であるタイヤ屋さんに行って、ダイス、タップを借りて新しいドレンとドレン穴の修正をしました。
右の写真はその辺にあった汎用の長すぎるボルトを切断して自作したのを新ドレンボルトとして、バリを取った後にネジ山を修正している所です。

その後は蓋を紙パッキンではなく、液体パッキンを使い固定し、規定量エンジンオイル(10W-40)を入れて事前整備完成です。
何故エンジンオイルなのかは、ギアオイルでは硬すぎるし、ATFオイルじゃ柔らか過ぎるし・・・で悩んだあげくエンジンオイルにしました。 ま、ATFでも良かったでしょう。ただ、柔らかすぎて漏れても嫌ですし・・・・。

ギアボックス取り付けギアボックス

最後は動きの悪いギアボックスを外して先ほど整備したギアボックスの取り付けです。
取り外しに苦労した所もあるのですが、全作業を約2時間ほどで終了させる事ができました。

外したギアボックスはオイルが一滴も入って無く、内部には錆もありました。
構造上、馬鹿力でハンドルを切れば舵は何とかなるのですが、そんな緊張する車は危険です。
まぁ、交換して正解だったという事でしょうね。



取り付けた後の感想ですが、もの凄くハンドルが軽くなりました。片手でクルクル回す事も出来ます。 不安感も無くなり、気分的にも機械的にも良い感じになりました。
後はハンドルの遊びをもっとしっかり調整してやれば完了です。 調整自体は簡単なのですが、非常にシビアな調整範囲なので少しずつ調整しています。



今回はオイル代もタダ、ギアボックス代もタダ、場所代もろもろ全てタダで作業が出来ました。こんなに嬉しい事はないですね。
ギアボックスのオイルシールが傷んでいる方はチェックしてみてください。殺人車になる前にチェックですヨ。

追記:記事内のギアボックスはJA11用と書いてありましたが、実際はSJ30用でした。すみません。(記事は修正済みです)
JA11と私のSJ30の部品図を調べた所、「ギアボックス自体の品番も同じ、それに繋がる部品の品番も同じ」でしたので、同じである可能性がかなり高いと判断できます。
が、実際の所適合するか分かりませんので、ご注意の上作業を行って下さい。



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